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共著刊行のお知らせ

勤務先の研究会が、研究成果として共著を刊行いたしました。

『公の中の私、私の中の公』(日本評論社)

財政論から公企業論、貿易論、CSR論など、商学部の専門科目担当者のみならず、科学史や文学といった教養科目担当者も混じった、よく言えば幅広い本、悪く言えばごった煮的な本です。

でも、こうした「ごった煮的な側面」というのは、大学が大学たる所以であり、とても大切なことだと、私自身は強く思っています。

ほとんどの学生にとって、大学生活は集中的に勉強できるほぼ最後の機会。彼ら彼女らは、おおかた二十歳代前半でさしあたりは教育を終えますが、その後、平均して六十年を生きることになります。

とすれば、生きていくための「スキル」――こんにち、「スキル」という名で呼ばれているもののほとんどは、畢竟するに、いかにして効率的に貨幣を稼ぐか(それも、効果的に貨幣を用いるために!)という手段に見えてしまうのですが――を伝えるだけではなく、何より幸せに生き延びるための強かさ――とりわけ、自分たちもまたこの世界の当事者であるということ――をこの時期に学び取ってほしいと、切に願っています。といっても、私の授業が、おそらく訳の分からないものであろうことは変わりませんが。

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